知っておきたい!内祝いの渡し方で気をつけたいマナーやお礼状の書き方

出産でお祝いをいただいた方に渡す内祝い。渡し方は手渡しや郵送といった方法がありますが、どちらの方法で渡せばよいのか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、内祝いの渡し方のマナーや、内祝いに添えるお礼状の書き方について紹介します。ぜひ参考にしてください。

内祝いの渡し方には、手渡しと郵送がある

内祝いの渡し方は、直接持参して手渡しする方法と、郵送する方法があります。主流は手渡しですが、郵送しても大きな問題はありません。

内祝いを手渡しする場合

お祝いをいただいた相手を直接訪ね、内祝いを手渡しする方法です。特に、お祝いを手渡しでいただいた方には、内祝いも手渡しをしたほうがよいでしょう。直接会って内祝いを渡すことで、お礼の気持ちが伝わりやすいです。
また、お祝いに対して「お返しはいらない」と言われたなど、内祝いを遠慮する方にも受け取ってもらいやすいです。ただし、押し付けがましくならないように気をつける必要があります。

内祝いを郵送で贈る場合

遠方の方からお祝いをいただいたり、たくさんの方にお祝いをいただいて、個別に訪ねるのが厳しいときには、郵送するとよいでしょう。忙しい方に会う時間を作ってもらう必要もないため、郵送のほうが便利なことがあります。
特に出産内祝いは、出産後の何かと慌ただしい時期に贈ることになるので、手渡しが難しいことが多いです。内祝いの準備にも手間取ってしまうため、出産前に余裕があるときに、送り先のリストを作成したり、贈り物に目星をつけておくなど、スムーズに郵送できるようにしておくとよいでしょう。

手渡しと郵送、それぞれの渡し方で気をつけたほうが良いことは?

手渡しや郵送どちらの方法を選ぶとしても、内祝いの渡し方には気をつけなければならないポイントがいくつかあります。それぞれの渡し方の、マナーについて見ていきましょう。

手渡しをするときに気をつけたいマナー

内祝いを手渡しで贈るときは、こちらから出向きます。事前に連絡をしてアポイントメントを取り、相手の予定を優先して日時を決めましょう。
当日訪ねる際は、約束の時間より早く行ってはいけません。時間より早くに訪ねてしまうと、急かすような印象を与えてしまうからです。時間ぴったりか、やや遅れるくらいに到着するのがよいでしょう。もちろん、大幅な遅刻は厳禁です。

お渡しする内祝いは、そのまま持参するのではなく、風呂敷で包むか手提げ袋に入れて持参しましょう。そして品物を渡すときは、風呂敷か紙袋から出し、入れていた風呂敷や紙袋は自分で持ち帰りましょう。
内祝いを手渡しで渡す場合は、向きを間違えないように「外のし」にするのが一般的です。風呂敷や袋から出したら、まず自分から見てのし紙が正面になるように持ち、汚れや破れがないかをチェックします。

次に、相手から見てのし紙が正面になるように向きを変え、必ず両手で持ち、お祝いをいただいたことに対するお礼の言葉を伝えながら差し出しましょう。

郵送するときに気をつけたいマナー

郵送で内祝いを贈るときは、相手にあらかじめ郵送する旨を伝え、配達日時の希望を聞いておきましょう。これは、相手のライフスタイルに合わせ、迷惑になってしまう時間帯を避けるためです。何も連絡をしないで、突然送りつけるのは避けましょう。

のし紙は、郵送の場合は「内のし」がよいとされています。「内のし」は贈り物に直接のし紙を掛けてから包装紙で包むため、外から見ても内祝いとはわからず、控えめな印象になります。
「外のし」で用意すると、配送中にのし紙が破損してしまうリスクがあるため、オンラインショップなどで内祝いを用意する場合は、必ず「内のし」を指定しましょう。

内祝いを渡すとき、どんな挨拶をすればいいの?

内祝いを渡すときは、お礼の挨拶がつきものです。どんな挨拶をすれば失礼にならないのか、詳しく見ていきましょう。

手渡しをするときは、挨拶は簡潔にとどめよう

まずは「先日はお祝いを頂戴しまして、ありがとうございました」など、お祝いをいただいたことに対するお礼を伝えます。
その後、「心ばかりの品です」「お好きだと伺ったので」「お口に合うと嬉しいのですが」などと伝えながら、品物を差し出して渡します。

このとき、「つまらないものですが」という表現は避けたほうが無難です。昔は定番の言葉だったので、マナー違反というわけではありませんが、「つまらないものを持ってくるなんて失礼だ」という意見もあるので、注意しましょう。
また、「先日のお礼」「お返しの品」といった言葉にも注意が必要です。内祝いは、本来はお礼の「お返し」ではなく、めでたいことがあったとき、幸せのお裾分けをする、という意味で贈られていたものだからです。

手渡しの場合は直接ご挨拶をしてお礼を述べることができるので、必ずしもお礼状が必要というわけではありません。
しかし、お礼状を添えなければならないケースはあっても、添えないほうがよいというケースはありません。お礼状を添えると、より丁寧な印象になります。

郵送するときは、必ずお礼状を添えましょう

手渡しができず郵送で内祝いを贈るときは、必ずお礼状を添えましょう。お礼状や挨拶状は、お祝いをいただいたことに対する感謝の気持ちを伝える、大切な手段です。品物だけを贈っても、肝心のお礼を伝えなければ意味がありません。
お礼状を添えると言っても、内祝いを贈る前に、先に電話か手紙でお礼を伝えておいたほうがよいでしょう。前述した、内祝いを郵送する旨を伝える際に、お礼の言葉も伝えましょう。

お礼状や挨拶状は、どんな風に書けばいいの?

いざ内祝いに添えるお礼状を用意しようと思っても、どんな風に書けばよいのかわからず、悩んでしまう方は多いと思います。お礼状の基本構成や書き方のポイントを見ていきましょう。

内祝いのお礼状の基本構成

お礼状には、基本の形があります。まずはお礼状の基本構成を押さえましょう。

まず、文章の始めには時候の挨拶を置きます。時候の挨拶とは、お礼状の書き出しに書く、季節を表す言葉を使った文章です。時効の挨拶を書くことで、本文の前のクッションとなります。

次に、いただいたお祝いへのお礼を書きます。何に対してのお礼なのかを、具体的に書くとよいでしょう。出産内祝いのお礼状の場合は、出産日や赤ちゃんの名前、名付けの理由なども添えるとよいです。
また、何のための贈り物なのか、という説明も必要です。内祝いに添えるお礼状ですから、内祝いを贈ったという報告も忘れてはいけません。

お礼状は、相手との関係性を大切にしていることを伝えるという意味もありますので、自分の現状を報告し、今後のお付き合いに対するお願いも添えましょう。
例えば、出産内祝いであれば、「健やかに成長しております」や「母子ともども元気に過ごしております」など、無事出産を終えたという報告をします。
このように、現状を伝えたうえで、「今後もご指導よろしくお願いいたします」「温かく見守っていただければ幸いです」など、これからのお付き合いをお願いする文章を続けましょう。

最後に、お礼状を書いた日付と連絡先、送り主の名前を書きます。

お礼状に使う筆記用具は?

お礼状を書くにあたって、筆記用具を選ぶのも大切なマナーの1つです。どんな筆記具を使用して、どんな紙に書けばよいのか、詳しく見ていきましょう。

より正式で丁寧なお礼状を書くときは、縦書きで書きます。家族や親しい友人など、気心の知れた相手に送る場合は横書きでも構いませんが、目上の方へ送る場合や、かしこまったお礼状を用意したいときは、縦書きにしましょう。
黒、または青のインクの万年筆を使うのが望ましいです。万年筆がない場合はボールペンを使います。鉛筆は、大変失礼にあたりますので、絶対に使わないようにしてください。

改まった内容や、目上の方へお礼状を出す場合は、白い便箋に文章をしたため、白い二重封筒に入れましょう。二重封筒は、正式な手紙を送るときに使用するものです。茶封筒は事務的な印象を与えてしまうので、形式的なお礼状と見られてしまう恐れがあります。

内祝いにおすすめのギフトをご紹介!

最後に、内祝いにおすすめのギフトを厳選して4つ紹介します。

内祝いを渡すときにはきちんとお礼を伝えましょう

内祝いは、いただいたお祝いのお礼であると同時に、今までお世話になった感謝や、今後のお付き合いをお願いする、節目の贈り物です。相手に喜んでもらえる品物を選ぶのも大切ですが、きちんとお礼の気持ちを言葉にして伝えることが重要です。
また、内祝いを贈るときには、お礼状がつきもの。お礼状にはさまざまなマナーがありますが、マナーとは相手への心遣いです。
お互いが気持ちよりやり取りができるよう、マナーを守って、感謝の気持ちを伝えましょう。